ちょっとクイズ:何の木の実でしょうか?答えは一番下にあります。11月末の画像です。左は直径3cmくらい。右は1cmくらいの細長い実が沢山ついています。
 


剪定についての考え

@庭は生き物 育てながら作り続ける

私たちは、日々、庭を作り、庭の手入れをしています。いつも思うことは、庭は形作った時が完成ではなく始まりということ。木の成長は留まることはないので、育てながら手を入れ、「いい庭」を作り続けて行きます
完成がなく生きつづける空間。そこが庭の面白いところ。家人によってはちょっと厄介なところかもしれませんが・・・。

剪定の目的は、木を健康に美しく保ち、庭に合う大きさに維持することです。庭木の剪定で大事なのは、個々の木の性質、特徴を知り、どのくらいの大きさで維持するかです。また、木は1本ではなく数本が配置され庭を構成している場合が多いので、全体を見て高低差や大きさのバランスを決めます

剪定の仕方が書かれた本は沢山あります。基本的なことは書かれているのですが、初めての人が読んでもさっぱりわからないと思います。
どうしてそこを切るのか?その後どうなるのか?剪定適期ではないが切っていいのか?大きくなりすぎた木はどこまでつめられるか?苗木を恰好良く育てたいが放っておいて良いのか?・・・そして、わからないままとりあえず鋏や鋸を入れることになるでしょう。
剪定は、木のどこを、どのように切ったら、その傷口がどうなり、その後、枝がどのように伸びるか、どのくらい伸びるかということを、実践し、結果を見て実感し、徐々に感覚を掴んでいくものです。感覚がないとわからないものです

感覚を掴み、学び続けているのが職人です。職人は個々の木に合わせ、良い形に保てるよう必要な箇所に鋏を入れて行きますので、信頼できる職人であれば毎年同じ人に頼むと木も形が落ち着いてきます。大事にしている木や、恰好良くしたい庭などは職人に依頼することをお勧めします。
庭の手入れは剪定、草取り、掃除、時には消毒、肥料やりと始終やることがあります。
私たちは
木に触れること、身体を動かす事はとても魅力的なことだとわかっていますので、家人が手入れを行うことも大いに歓迎しております。家人が中心になり、私たち、職人を上手に使って頂き、良い庭を作り続けて欲しいと考えています。

A庭、木によって手入れも変わる

庭の手入れのご相談を受けた場合には、お庭の様子や植えられた木の配置、状態を見て、家人のご希望を伺い、どのように手をいれていくのが良いか、剪定の時期や方法、価格を説明し、ご提案致します。
例えば
・木が大きくなりすぎている。木が混んでいる。木の配置が悪い庭。

大きくなる木、花木などが、狭い場所や適さない場所に植えられ、その木の良さが出せずに邪魔になっていたり、悪い状態になっていることがあります。また、適切な間隔を開けずに植えた木が混んで通気を悪くし、樹形も乱していることがあります。庭づくりと同様に先のことを考えて、抜根や移植、植替などの整理をお勧めすることもあります。

・花木、草花を楽しんでいる庭

剪定の目的は、木を健康に美しく、庭に合う大きさに維持することは前にも書きましたが、形、大きさの維持を優先すると時期によっては花芽のついた枝を切り捨てることにもなりますので、花数が少なくなったり、咲かなくなったりします。それを避けるには、花芽が形成される前に影響が少ないように剪定したり、花芽が付いている場合は確認し、残しつつ切るなどする事になります。形を優先するか、花を優先するかで選ぶこともあります。一番良いのは、庭を年に数回に分け、それぞれの木の生理に合わせて剪定し、花も楽しむことです。花後の花がら摘みや剪定、刈り込みなどは家人が行い、年に1度の形を作る剪定は職人が行うなど、個々に相談して決めています。
木の周りに山野草や草花などを植えているお庭もあります。足を踏み込んだり、剪定時の切り枝などで痛めやすいものです。シートを浮かすようにかけたり、棒をたてて踏まないようにしたり、気をつけております。冬場の影響がすくない時期に作業することが多くなります。

仕立て物・生垣
人工的に仕立てた物や生垣などの刈り込み物は常緑樹を使う事がほとんどです。針葉樹以外の常緑樹は温暖な地域に育ち寒さを嫌いますので冬期の剪定は避けるようにします。4月から10月の適期に2〜3回剪定します。ラカンマキやツゲ、キャラボクなどの仕立て物は初夏(6-7月頃)と秋(10月頃)に刈り込み鋏で仕上げていきます。また、剪定鋏で強い枝を間引きしたり、枝を深く切りもどして、内部まで光が入り通気が良くなるよう透かすことも大切です。

↓ラカンマキ 剪定は上から始めて枝・葉を払い落としながら下へと順番に仕上げて行きます。
   

コニファーのレイランドヒノキを利用した生垣 年に3回(4.7.10月頃)に刈り込んでいます。

 

 

 

 

 

 


・自然風樹形に保つ木
シャラ、ヤマボウシ、エゴノキなどの雑木は自然の枝ぶりを生かして剪定します。枝先を切りつめず、混んだ枝や、強い枝、徒長した枝を元から切ります。伸びやかな姿を楽しめるようにします。落葉樹は11〜3月の落葉した時期が剪定に適しています。常緑樹は新芽の固まった6〜7月か10月頃。ツバキなど花の咲くものは花後に行う。ツバキ3〜4月。


葉は水分を引き上げる役割をしていますので葉や芽のない位置で切られた枝は枯れています。枝が分かれて伸びている部分まで切りもどします。

このページは随時更新します。
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クイズの答え

左)カクレミノ   ウコギ科 常緑樹 日陰でも生育する。葉は光沢があり和洋の庭に合う。
右)ハナミズキ  ミズキ科 落葉樹 花は白、赤がある。枝は水平に伸びる。紅葉する。