庭作りのポイント

 

     

   自分で作る場合も、業者に依頼する場合でも、どんな庭にしたいのかイメージ作りが大切です。自然の景色や公園を見たり、近くのお庭を見たり、雑誌を見たり、園芸店に足を運んだり、「頭の中がごちゃごちゃ。」「まとまらない。」なんてことも多いでしょうね。

 

 

未来の自分の庭を想像しましょう。流行などに迷わされる必要はありません。本当に好きな心地よい空間を想像しましょう。また訪れる誰もが心地よく感じられるように出来たら素敵です。

 

 

樹は生き物ですし成長します。庭が形作られた時、それは完成ではなく、庭(そこに迎えた面々)との付き合いの始まりといえます。

 

 

お庭を眺めながらゆっくり想像してみて下さい。これから長く付き合う庭なのですから。

 

 

 

 

  イメージづくり 

 庭に関する雑誌や本が沢山出ていますから、参考にするのもいいと思います。心が惹かれるのはどんなお庭でしょう。 @芝生を広くとった明るい庭。A落ち着いた和風の庭。B草花を楽しめる庭。CテラスやウッドデッキD雑木に囲まれた庭など、どのような庭を求めるかは人それぞれです。 それを、自宅のスペースにどう取り入れるか、必要な手入れ(剪定・施肥・消毒等)ができるかなど、四季の変化も想像しながら考えていきます。 

(例)

@芝生の庭 

 美しい芝は日当たりのよさと手入れが欠かせません。草取り・刈り込み(初夏〜秋に5.6回)・水やり・施肥が必要です。

A和風の庭

 常緑樹が主です。仕立てた木は大きさ・形が保てるので、庭は整いやすく整然とし、風格も出ます。手入れは毎年信頼できる同じ庭師に依頼したほうが良いです。木の状態を知り、先を考えた手いれをしてもらう為です。木は年々枝に風格が出てきます。その分剪定にかかる時間・手間代もかかります。

B草花を楽しむ庭  

草花は種類によって世話の仕方、難しさが異なります。花を美しく楽しみたいのであれば手入れが欠かせませんので、家人が世話や手入れを楽しむことを前提に種類を選びます。
宿根草などを地に植え、一年草・園芸品種の色鮮やかな花ものは鉢でポイントとして置くようにすると引き立ちますし、手入れも楽です。  

 

Cウッドデッキ

 材木の種類もさまざまなものが利用されています。
防虫・防腐剤が注入されているもの、木自体が腐りづらく注入されてないもの、木部用塗料も豊富に揃っています。デッキの楽しみ方で面積や形も変わります。材木の種類によっては、長く持たせるために1〜2年置きに塗料を塗リ直す必要があります。
現在、当社では、高耐久木材と呼ばれるイペ・ウリンなどを主に使用しています。木自体が硬く、腐り辛く、塗装をせず木の色そのもので施工します。表面は経年変化で茶色から灰色っぽくなります。その時に色を塗っても良いですし、そのままの自然の色が良いと言われるお客様もいます。
材質、耐用年数、メンテナンスを比べてお選び頂きたく思います。

D雑木主体の庭  

 夏涼しげで優しく自然な枝ぶりがいいですが、冬は葉がなくなる事や落ち葉が隣家に落ちることも考えなくてはなりません。雑木は成長が早いものが多いので、優しい風情を長年楽しむには、先々を考えた配置と、空間にあった大きさ、成長が穏かでごつくならない木など上手に取り入れることが重要です。自然樹形を生かし、柔らかさのある剪定をします。  

 

  プランニング

 自分の庭を絵にしてみます。家の設計図があれば、敷地図、配置図、1階平面図など敷地と建物の位置がわかるものをコピーして使います。なければ土地・建物の寸法を計り、縮尺1/100や縮尺1/50で簡単な下図を書いてから、庭木の位置や大きさ、本数などを書き込んでいくとプランも具体的になってきます。建物の立面図や姿図に木の高さを想定して書いてみると、外から見た家と庭のバランスもわかります。樹を配置しデザインしてみましょう。

 ・ 主木(高木)、副木(中木、低木)でめりはりをつける→立体感、奥行きが感じらる。

 ・ 四季を想像し、常緑樹、落葉樹をバランスよく配置。

 ・ 部屋からの眺めを考える。

 ・ 外(道路)からどう見えるか、家と庭(植栽)のバランスを考える。

 ・ 色合いを考える。 葉色のグランデーション、石、レンガの色などによって雰囲気が変わる。

 

 ・ 庭のゾーン分け、テラス、ウッドデッキ、通路などを設ける時は、庭全体につながりが感じられるようにデザインする。

 

  土の状態を知る               

 土・土壌改良材

 

   木を植える前に庭の土の状態を見ておきます。植物にとって良い土は、空気(酸素)を十分に含み、排水性がよく、なおかつ保水力・保肥力のある土です。庭の土はどうでしょう。粘土質で排水性・通気性が悪かったり有機質が不足していることが多いです。石や瓦礫が多く埋まっていて、掘るのさえ一苦労な庭もあります。これでは根も張れません。庭の土をスコップで掘って確かめてみましょう。 

 

 ・ 石や瓦礫があれば取り除きます。

 

 ・ 土が掘りやすく、握った時に少し湿り気を感じる程度で黒褐色をしていればなかなか良い土の状態です。 腐葉土や堆肥などをよく混ぜ合わせ通気・排水・保水・保肥性を良くします。

 

 ・ 粘土質の土は、保水・保肥力に富みますが、排水、通気性が良くないため水・養分が動きにくく植物に有効利用されません。土をよく耕し、腐葉土、ピートモス、川砂等をよく混ぜ合わせることで団粒状になり、排水性、通気性のバランスの良い土にすることが出来ます。 

 

 ・ 砂質の土は排水性は良いのですが保水・保肥力が良くないので黒土、腐葉土、ピートモスを混ぜ保水、有機質要素を高めます。

 

 ・ 土中に岩盤やコンクリート基礎などがあり常に湿気が取れない場合は、盛り土をし植栽部分を高くしたり、傾斜や暗渠(地中に作る排水のための溝)などをする必要があります。

 

                                 

 

   樹の選択

 

   植える場所の環境(気候風土、日当たり、水はけ、風通し)にあった性質の樹を選びます。 近くの家や公園の樹を見ると参考になります。花木などを数本植えるときは花の時期がずれるようにしたり、実や、紅葉の色を考えて選ぶなど季節ごとに楽しめるようにします。  成長の早さ、将来の大きさも想定して選びます。店で根巻きの状態で売られているものは,根がしっかり巻かれ、枝先の葉まで元気なもの選びます。何を植えたらいいかわからない時や、特定の樹種が欲しいときは植木屋さんに相談すれば、探してくれるでしょう。 雑誌などをみて「○○が欲しいのですが」と、まだそれほど普及していない物をリクエストされる方もいます。  生産し始めのうちは大きい物は少なく、値段も高めです。 

 

 

 

   業者の選定

 

   業者に依頼する場合は,こちらの要望を伝えて意見をしてもらいましょう。 環境、庭のバランス、樹の性質、素材、価格、メンテナンスについて多方向から検討・提案してくれるところを探しましょう。  業者も得意な庭やデザインがそれぞれ違いますし、同じ要望を伝えても提案してくるものは違います。  納得できる説明をしてくれるか、後々のメンテナンスも依頼できるか、自分の感性が伝わるかなど、信頼できる業者を選んでください。 経験ある業者のアドバイスを得ることで庭は、より希望に近い魅力のあるものになると思います。 できるところは自分でやりたい場合、材料を調達したい場合なども、その旨を伝えればアドバイスしてくれるでしょう。(次の価格を参照してください。)

 

   価格について

   庭は人の手作業によって創られてゆきます。すべて自分で作る場合、時間が取れなかったり、季節にせかされたり、大変なこともあるでしょうが、いい作業です。形ができた後も庭との関わりはずっと続くわけですから、最初の形づくりから自分の手で行うということです。

   業者に依頼する場合は、豊富な提案や材料を取り入れられることで、より希望に近い魅力のあるものになるかと思います。

   価格の安さは、どのお客様も望まれていることだと思います。これにはいくつかの方法がありますが、十分注意して正しい判断をして頂きたいと思います。   以下、当方の意見として参考になさって下さい。

@自分で施工する
   お客様がご自身で施工できる部分は、施工して頂いて構いません。 ご注意して頂きたい事は、依頼する部分に影響ないように分離できるかということです。 当社ではお客様から要望があれば、お客様自身で施工して頂く部分を分割し、アドバイスさせて頂くようにしております。

A 材料を見直す
   材料そのものの価格を見直すこともひとつの方法です。  材料についてはこだわりのある方もいらっしゃると思います。  こだわりのある部分と、そうでない部分があるはずです。   お客様から期待するイメージをうかがい、最適な提案をするのが、私たちの役割ですが、価格がネックになる場合どこを妥協するかがポイントだと思います。 

材料(植木・草花・石・レンガ・小物類)よって違いますが、例えば植木の場合、同一種では、大きいものより小さいものが安い・同じ大きさでは生長が遅いものより生長が早いものが安い・稀少品より大量生産品が安いといえます。 長く楽しむのですから見ていて飽くことのない庭の美しさ、後のメンテナンスを第一に全体的として価格を考えてゆきたいと思います。  石・レンガなどは、国内品・輸入品と数多くあり、価格の高い・安いで質の良し悪しが決まるとも思えません。    物によっては、似たようなものが多く出ていますから、いくつか比べて納得のいくものを選べばよいでしょう。    使い方、組み合わせ方で表情も変わります。

B施工内容を見直す
   デザインを含め施工内容そのものを見直すこともできます。 この場合、お庭全体をデザイン・施工・メンテナンスの費用も含めトータルでご予算に合ったものを検討致します。 これは一括しての請け負う場合に行えることだと思います。

C作業費を抑える
   作業費を抑える場合に最も注意しなくてはならない点は、仕上がりの質を落とさないということです。   本来必要な作業時間を更に削ることは、仕上がりの質を落とすことを意味します。     丁寧さが仕上がりの質に大きく影響する施工で無理な削減は決してお勧めできません。

D段階的な施工プランに見直す
   一度に施工を行うことが予算的に難しい場合、段階的に施工していく方法もあります。   段階的に行う場合、工事の適切な分割ができるかに注意が必要で、一括して行う場合に比べ総コストは割高になることもあります。

 

 普通はこれらの方法を組み合わせて、できるだけ御希望に沿う施工を提案します。  これが私達の役割であると思います。  より最適な提案を行うために、常に選択肢を増やす努力が必要であると認識しています。

   最終的な判断はお客様の判断となりますが、見積価格だけでの業者の比較、低価格の観点だけでの施工先の細かな分割には十分注意してください。 価格を安くしても満足が得られないようなことだけは避けてください。

眺めのいい庭(RHSJより)

助成金制度について(生垣・屋上緑化)