秘密の庭 

 2001.5月  2001.6月  2001.7月  2001.8月 2001.9月  2001.10月

季節毎の庭・写真

 

 

 

・1998/春   

 築15年の家。 暮らしに合わせて模様替え。  休みには日向で庭を眺めてボーっとしていたい・・・そんな自分にあった家と庭造りを始めた。

 家の方は、職人をしている友人にお願いした。 彼は私たちのわがままにも柔軟に対応してくれた。 私が雨戸の戸袋の中にムクドリの雛がいるのを見つけた時も、巣立つのを待ってから外壁を塗ってくれた。 雨も邪魔して工期を遅らせてしまったけれど、本当に感謝。感謝。

 庭はすこしづつ造ってゆくつもり。 自分の庭だからそれで良い・・・と思っていたら、そうもいかなかった。 夫(koto)という趣向の違う強敵がいたとは・・・。いつのまにかkotoは、庭に大変興味を持つようになっていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・庭に求めるもの 

 

   ・大きなバーベ−キューの炉 

 koto    ・レンガを使いたい。

         ・やっぱり芝生!

     自然な然り気ない庭。

  kei    ・使うなら自然石を

         ・野鳥が好んで来る環境

 

       ・居間からの眺めを重視

       ・誰でも心地良く過ごせるように

               ・・・は共通

          

 

「バーベ−キューの炉は地面に一箇所くぼみを作っておけばいいんじゃない。目立たないし。」

「目立たなきゃ意味ないよ。格好のいいのが作りたいんだ。」 

「じゃあ、私が気に入るようにデザインしてよ。」

「そっちの仕事だろ。」

 

・・時が流れ・・・                

「バーベ−キューの炉はこのレンガがいいな。どう?」

「レンガは北側に使ったし、こっちは自然石がいいな。」

「たまには,折れてくれよ。いつまで経っても進まないよ。」

「え? 私、随分折れてるじゃない」

 ・・・こんな調子で庭の計画さえ進まず、勢力旺盛な雑草との戦いばかりが、いたちごっこに過ぎてゆく。 これではつまらないので炉のデザインを考えることにする。 庭全体に溶け込むように、飽きの来ない形に・・・。 kotoは喜んだようだ。 その証拠に彼は粘土を買ってくると1/30の立体模型を作った。 お客様の中にもご自分で図面を書かれたり、ケント紙で庭の模型を作成し、見せてくださる方がいらしゃるが、この粘土模型には驚いた。 

 粘土の炉は、テーブルの上、TVの上、電話台の上といろんな場所に飾られた。・・・というより邪魔な為、適当に動かしたのだが、手が滑って落としたり、猫に踏まれたりで形が変化した。 それを時々直すkotoがおかしくて・・・。  

実際に作ろうとする炉はかなり大きなものになった。 庭の厨房といった感じだ。

 

 

 

 

 

 

一年終わり

 

 

 

・順序違反・・・芝   

 庭には既に芝生が敷かれていた。 これは庭作りを始めたはいいが、前に書いたようにプランが進まなかったために季節の良い時期に芝だけ貼ったのであるが、本来はあまり良いことではない。 通常は、庭全体の構成が決まったら、まず大きな部分から取り掛かる。 整地(土工事)→建築工事(土留・デッキ・テラス・池・園路工事など)→(平行して)電気工事・水道工事など→植栽工事。 芝は一番最後。 芝貼りの適期は3〜5月。休眠から覚めた芝が元気に根を張るので活着がよい。夏は芝が蒸れてしまっていたり、日の強く当たるところでは貼っても日干しにするだけ・・・ということもある。 また、霜の降りる季節も根付かず枯れてしまう部分が出たり、良い状態になるまで時間がかかることがあるので、その場合は芝だけ少し待って、良い時期に(春・秋)なってから貼る方がいい。 

 わが庭の芝は、全体の工事の前に貼ったため、何かと負担を掛けることになった。 建売の住宅でも実際に購入して庭を直す場合同じことが言える。痛んだところは貼り替える必要もある。

 

 

 

 

 

 

 

 

・『炉』が出来た   

 炉には、丹波石のコバを使い、天端は手のひらほどの乱形を貼った。 重量ブロックを積み下地を作り、表面にコバを重ねモルタルで接着しながら積んでゆく。 コバ積は大変手間のかかる作業だが、それだけに趣があり完成したときの喜びは一際である。 炉の向かい側には同じ材料でベンチを作ってみた。下には黒御影石のピンコロを敷き詰めた。 土を漉き取り、クラッシャー(砕石)を敷き転圧し、コンクリートは打ちたくなかったので際だけをモルタルで押さえ、中は砂ギメにした。 目地が砂で土も乗れば雑草も生えるでしょう。 雑草は抜くけど苔は歓迎する。 そう!私は苔を待っているのですよ。(だからデッキブラシなんぞで擦らないでね。) 炉の脇には実用性も考えて水道も付いており、総重量10トン、残土5立米の最も大掛かりな工事だった。

 ・・・そう、お話しするのが遅くなりましたが、この家は袋地で道路から16段、階段を上がります。 ユニックも使えないのですべて人海戦術です。 でも何人かで石や砂を「エッホ、エッホ」と運んでいるとそのリズムを乱してはならんと頑張れるのですから面白いです。 「0.5tだから20kづつ25回、元気があるうちなら一人で1時間。」などと一人で頑張ることもあったね〜。

 

 

 

 

石の前や角には、セイヨウシャクナゲ・オウゴンメギ・シラタマミズキ・ニューサイラン・サルビアなど。

 

 

 

 

 

・頂き物   

 庭には、お客様から「よかったらどうぞ。」と頂いてきた小物や、引き上げてきた植木も加わった。 これも縁というもの。 我が庭に馴染んだところをそのうち見て頂こう。

 こちらは火鉢(?)。 藍の色が素敵。  スチールの白いテーブルとイスがあるのだけど合わせて藍色に塗ろうと思っている。 

 

こちらは竹の長椅子 外では痛みやすいので、いつもはデッキの上の庇のあるところに置いてあります。 竹用の防腐塗料もあります。 使うと良いかも・・・。

 

 

 

鉢の中には、ウォーターポピー。 今年は咲いてくれるかな。

2001.早春

 

 

 

 

・木 戸   

 木戸っていいな。 昔住んでた家にも軋んだ古い木戸があった。 木戸があるとその向こうはどんな風になっているのか、ちょっと不思議な空気の漂う世界が広がっているように感じられませんか。 バーネットの『秘密の花園』に夢中になった頃の気持ちになりたいのです・・・。

 現実には、目の前にある小さな扉は玄関から、庭に行くたびにパタパタ開閉され結構忙しい。 まだ、生まれたてのチビ戸。 せわしない私たちに付き合ってくれる。

上の写真は南の庭から玄関に向かって来たところ。 ここは家の脇の細い通路で足元は枕木を2本並べ、脇に植物を植えている。

下は玄関から木戸を見ているところ。(戸は開いてる)戸の手前までの小道は、筑波ゴロタ石(げんこつ大)を敷き詰めただけ。

 

 

2001.早春

 

 

 

 

 

・物 置   

 玄関の脇に(木戸の逆側に)物置がある。 庭造りの初めの仕事はこの物置だった。  この一角は初めから物置にと決めていて、他との絡みもないので取り掛かりやすかった。 入り口に物置というのも目立つが、物の出し入れには便利である。 思い切って逆に目立って良いように家と合わせてコーディネート。 古レンガの花壇・植栽で少し足元を飾り、夜にはライトアップ!ポワン! この物置は輸入ものでキットになっており、作るのは大人が2人いれば難しくない。 女性だと屋根を持ち上げる時、力が要るのできついかもしれないが・・・。 塗装は好きな色にすればよい。 はっきり言って一般的な鋼板の物置と比べると持ちが悪い、木製なので防腐剤入りの塗料を塗りなおすことも必要。 私は今のところ屋根に上がり 「おっ!この板反ってるね〜。」と思いながらの塗り直しも楽しくできるのでこれで良かったと思っている。 

下の写真は廃材を使い建てたもの。 梁・柱の角材をフルに使えたので、こちらの方が断然、頑丈にできた。 屋根も古い波板のつぎはぎだけど深い緑に塗ったのでなかなかGOOD! 塗装はウッドデッキに使用の半端な塗料を使ったので色々と混ざっている。

 

 

 

 

1998 物置1号

 

 

2000 物置2号

 

 

 

 

・扇形のパ−ゴラ   

 庭の南西の角をどうしようかと考えていた。 東屋風の物を建てようか・・とも思ったが、奥の林の山栗や楢の木の枝がこちらにかかっている。 屋根を付けると暗くなるかな。 植栽も合わせたいので、パーゴラに切り替えた。 手前のコバ積みの腰壁もアールにしてあるのでコーナーに合わせて扇形にするのが一番良さそうだ。 柱も邪魔にならない。 

 柱は丸太を使うつもりでいたら、たまたま栗の木の原木があった。 木肌の様子や幹に動きがあるのがいい。栗の木はやや重硬で強靭である。 材料屋さんにあったので乾燥済みなのだが、雨にはあたっている。(笑) まあ、うちに来ても同じこと。 足元にコンクリートを巻き,地面よりも5cm程高くする。 後は手入れしながらで長く楽しみたい。

 フジ・クレマチスなどのつるものを這わせたくなるが上に緑もあるので見送ろう。 下から見上げてそう思った。 

 

 

 

柱を立てて次は材木の加工・塗装

均等に板をはめ込んでゆく

ビスで固定し、仕上げの塗装で出来上がり

 

 

 

 

.......................つづく (更新してゆきますので、またお越し下さいませ。)