土・土壌改良 

土とは 植物に良い土 土壌改良 土壌改良剤
用土 土の再利用 肥料

 

土とは

 土は、岩石や鉱物が風化し細かく砕けたものですが、それには地球の環境、生物の働きが不可欠で、長い長い時間を(数億年)費やし出来てきたものです。 そして今後も変化をし続ける物質です。 月には岩石はあっても水や空気や生き物が無いので土にはなりません。 以前、目がテン(TV番組)で紹介していましたが土をフライパンで炒ると黒い土が赤茶色に変わります。(手触りも柔らかなものが消え、砂粒のようになります。) これは土のなかに含まれる有機物の腐食である黒い部分が燃え、鉱物が細かくなった部分(茶色)が残る為です。 球に最初の生物が現れたのは約20億年前と推定されているようですが、それ以来多くの植物・動物が生きては死に、死体や排泄物を微生物(バクテリアなど)が分解し、植物の根や地中の動物(モグラ・ミミズなど)の活動が加わり有機物を含む土にしてきたのです。 良い土は有機要素が適度に混ざり団粒構造の状態になった土です。植物・動物の住みやすい土は自然が作った大切な財産ですし、土が作られる環境も壊さないようにすることが大事です。 

 

             ・ 土を構成するものたち

 

 空気
 水
 養分  チッソ・リンサン・カリ・微量要素(マグネシウム・鉄マンガン・鉄・モリブデンなど)

 鉱物  

石英・長石・雲母など
 粘土鉱物 カオリナイト・モンモリオナイト・イライト・ハロイサイトなど
 有機物   動植物の死体・排泄物の腐食
 微生物   細菌(バクテリア)・藻類・菌類など
 生体   植物の根・小動物(ミミズ・ダニ)・動物(モグラ)など

 

植物に良い土

    植物が健康に育つためには次のことが必要です。また改良剤として一般的なものを挙げます。

 

 

必要条件   
通気性 酸素が通らないと根が窒息してしまいます。→パーライトや腐葉土など
保水性 乾きやすい土では水が不足し植物がしおれてしまいます。→バーミキューライトなど

保肥性

栄養素(肥料)が水などに流されず保てることが大事。→赤玉土やバーミキューライト
排水性 排水が悪いと酸素が循環せず、根腐れの原因にもなります。→パーライトや腐葉土など
有機物 通気・保水・保肥・排水を改善し、微生物の活動を活発にする。→腐葉土・ピートモス・堆肥など
弱酸性ph 多くの植物にはph5.5〜6.5の弱酸性〜中性が適している。(土壌酸度計・リトマス紙) →苦土石灰
清潔 ごみ・病虫害・雑草の種などは除く・殺菌消毒
比重 根が落ち着くためには適度な重さが必要。

 

壌改良

 

例)

・砂質で乾きやすい場合

黒土・腐葉土(ピートモス)で保水・保肥力を高める。

 

・粘土質で通気・排水が悪い場合

パーライト・腐葉土(ピートモス)で団粒状態に近い状態にし通気性を良くする。

 

サツキ、ツツジ、シャクナゲなど酸性土を好む植物には、鹿沼土にピートモスを7:3の割合で。 

 

乾燥しやすい鉢などはバーミキューライトなどを1〜2割配合すると保水性が高まる。

土壌改良剤

     ・一般的なもの

名 称

保肥

通気

保水

備 考

無機質系 パーライト 真珠岩・黒曜石を焼いて加工したもの。多孔質。
バーミキュライト 蛭石を焼いて加工したもの。金色で薄く剥がれる性質。
有機質系 腐葉土 広葉樹の落葉を腐食させたもの。
ピートモス 泥炭化した水苔を乾燥し細かくしたもの。
バーク堆肥 木の皮を発酵させたもの。
苦土石灰 - - - 酸度を調整し、土の団粒化を助ける。

  

用土(改良用土)

名 称

保肥

通気

保水

備 考

黒 土
関東ローム層の表層の土
赤玉土
関東ローム層の表層の黒土の下層の赤土を加工したもの
田土
(荒木田土)
田や河川敷の土で粘土質
鹿沼土 軽石質の火山砂。赤土の下層。酸性。

山砂
(真砂土)

弱酸性・粒子が細かい
川 砂 花崗岩が風化。通気性の改良に使用する。
富士砂 黒く角張った火山砂。山野草などに使用。

 

土の再利用

 鉢の土や庭土は、植物が育つうちに養分が欠乏したり、酸性に傾いたり、団粒構造がくずれて通気性・排水性が悪くなったりします。鉢や庭の土を改善し有効に利用したいものです。

鉢の:病気や虫などが発生した土は使用しないほうが無難ではありますが利用する場合は熱や寒気を利用し、消毒・殺菌をします。ある程度菌や虫が駆除できます。鉢から出してくずし、根や肥料の残りや不要な物を取り除きます。ビニール袋に入れ密封し、屋外のコンクリート面などに平たく伸ばして置き充分に直射日光をあて消毒します。(真夏は数日、他は1月程置きます。)冬でしたらシートの上などに広げ、寒気にさらすことでも病害虫の駆除が出来ます。そのあとふるいにかけ、前記のように通気性・保水性・保肥性・排水性・有機物弱酸性を改善し、再度利用します。
 庭の:庭や花壇も年に一度は耕し、有機物や肥料、苦土石灰などを鋤きこみ土壌の活性化を図ります。冬に行うことが多いのは草花などが少なく、根が休眠中のものは移植も楽なこと、耕した土が寒気にあたり病害虫の殺菌・消毒になるためです。(色々と植えてある場合も株間の土を堀り腐葉土や堆肥を混ぜて柔らかい土にしてあげましょう。) まず不要な根などを取り除き、苦土石灰を表面に巻き、30cm程の深さまでの土をスコップなどで満遍なく掘り返します。1ヶ月ほど置いておくと寒気にさらされ土がさらさらとした状態なります。ここで腐葉土・堆肥・肥料などをよく混ぜ合わせます。

肥 料


植物の生育に必要な養分

肥料三要素
チッソ(N)

・葉や茎や根を成育させる要素の吸収を高める。
・不足すると葉が小さくなる。葉の色が抜けるなど生育不良がおきる。
くる。

リン(P)

・根の生育を高め、開花・結実を促進する。
・不足すると花つきや茎葉・根の生育が悪くなる。

カリウム(K)

・病害虫や環境に対する抵抗力を強める。
・不足する病害虫の被害を受けやすくなる。

   微量要素:マグネシウム・鉄マンガン・鉄・モリブデンなど

有機質肥料
 
・植物や動物性の肥料で微生物に分解されてから無機質質になり植物に吸収される。→ゆっくり長く効く
 ・微量要素も含まれ土質の改善のもなる。
 
無機質肥料(固形・液体)
 ・
必要成分を化学合成したもの。
 ・吸収しやすく、速効性がある。
 ・与えすぎは濃度障害を起こす。また、土壌の酸性化や微生物の減少に  つながるので注意する。
 ・持続性は少ない。

名 称

養分

効き方

有機質

油粕

チッソ

遅効性
魚粕 チッソ 遅効性
鶏糞 リン・カリ 遅効性
骨紛 リン 遅効性
草木灰 カリ 遅効性
 
無機質 化成肥料

チッソ・リン・カリ濃度別に多種あり

速効性〜暖効性
液肥

チッソ・リン・カリ希釈で濃度が変わる

速効性